今日は共済の中でも、一般的は地方(公立学校を含む)公務員の共済組合の退職金年金払い(退職年金)について説明しましょう。
保険料の積立と給付のしくみ
共済の年金払い退職給付(通常、退職年金と呼んでいます)は、将来の年金給付に必要な資金を職員の毎月のお給料から保険料として積み立てる「積立方式」によって支給されます。
さらに、年金の給付額を国債利回り等により変動させることで、保険料の追加拠出リスクを抑制しています。
組合員期間(年金積立期間)中
組合員一人ひとりに、仮想の個人勘定を設定します。この個人勘定に、付与額を利子とともに退職時まで毎月積み立てます。
受給待機期間中(いっぱんに、60歳までの間)
積立終了後、年金の支給開始年齢に達するまでは、積立終了時の給付算定基礎額残高に対する利子も積み立てます。
これらを累積した「給付算定基礎額」が年金を運用する資産となります。
年金受給中
給付算定基礎額を年金現価率で除して年金額を計算します。
支給開始年齢は、原則として65歳です。60歳から繰り上げてまたは70歳まで繰り下げて受給することもできます。
また生まれ年によって一定の条件を満たす者については60歳~65歳までの間、特別支給金が支給されることがあります。 年金額は、年金現価率を基に改定されます。