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【年金積立金管理運用独立行政法人】年金の財源 (GPIF)

2017年の 年金はどこから来るの?(年金資金の運用・投資)で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF) について書きました。

GPIFが運用している金額は135兆円にも上ります。 今年2020年の第一四半期までの運用成績がオフィシャルサイトに開示されているので、下にそのグラフを載せます。

昨年(2019年)も2018年も、GPIFはそのどこかの四半期決算で20兆円の運用損失を計上したと報道されてちょくちょく大騒ぎになりました。

当時大学3・4年生で就活中の学生たちは、「自分たちが定年を迎えた頃には日本の年金なんて無くなっているかも・・・」と心配し、20歳以上の国民全員が強制加入することになっている国民年金の保険料の支払いを拒否したり、フリーターを続けて保険料の支払免除手続き*をしたりと、結構な社会問題となったので覚えている方も多いと思います。

ですが上のグラフをご覧頂いてお分かりのとおり、GPIFは長期的な観点で言いますと(2001年から2020年までの20年間で)約70兆円の累積収益額を得ているのです。

常に黒字なのです!

アメリカのSSAとはまったく違います。日本の年金用の国庫資産には負の資産(借金)がありません。

私はこのGPIFのグラフを見つけた2003年、勤めていた会社を突然レイオフされて起業した年なのですが、それまでに積み立てていた401Kを全額解約して、国民年金の保険料の過去8年分を全額追納**しました。

当時私の401kの積立金なんてたかが知れていました。 どんなに上手に運用したとしても元金の2倍になることはありません。 インフレになること前提でさらに引き出す時に支払う税金を考慮しますと総合的にみてマイナスになります。

日本の年金の場合、当時(2003年)の日本人女性の平均寿命83歳まで生きると仮定して、それまでに受ける自分の年金の累積額は、私が支払った保険料の7.7倍になる計算だったからです。(厚生年金の比例報酬部分だけをみると11倍強

アメリカ人にとっては、401K や IRA もしくは自分で株や債券の投資をするか、FXに手を出す以外の選択肢がありませんが、日本人はそうではありません。邦人・元邦人には日本の老齢年金という、確実に何十倍にも増やす投資のやり方があるのですから、これを逃す手はありません。

結果、本日のところ(2017年)私の読みは正しかったことになります。

さてさて、蛇足ですが年金の財源は次の3つのみです。

1)保険料(国民年金、厚生年金等)

2)税金、そして

3)GPIFが運用した収益金

1年ごとのGPIFの運用実績だけ聞いて「〇兆円の損とか得」に一喜一憂する前に、20年・30年スパンでご自分の老後の資金を考えてみて下さい。

** 当時は国民年金に加入した資格が有れば、過去10年までは遡って保険料を追納することができました。この「10年前まで後納できる制度」は平成27年9月30日で終了しています。平成27年10月1日から平成30年9月30日までは、5年前まで遡って保険料を納付できる「5年の後納制度」を利用できます。

※ これから日本の年金を受け始めようという方で、日本・アメリカの両方の年金を1ペニーも減額されることなく、しかも非課税で受けたい方は、私まぁこまで(連絡先は右サイド)ご相談下さいませ。(有料)SSA(米国社会保障省)に対し、あなたが受けとる日本の年金がWEP減額対象から外れていることを確認・申請します。

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