数年まえに私は、日本年金機構のねんきんネットは海外在住者にとって
とにかく、使いづらい
と書いたものですが。
国民年金保険料を払う若年層が減っていることにず~っと危機感をもっていた厚生労働省も日本年金機構も、ようやく「今いる年金受給者や受給権者だけでも確保しておこう」と考えたのか?「ねんきんネット」の使い勝手の改善を試みているようです。
久々に「ねんきんネット」をのぞいてみたら、アメリカに住んでいる皆さんにも少し使いやすくなってます。 ここらでその概要と実際にどうやって自分のアカウントを開設できるのか(?)解説したいと思います。
ユーザーIDもパスワードもまだお持ちでない人
は、まず「新規利用登録」ボタン(上の画面にある右の矢印参照)から入ります。
左のような画面にかわります。
「ねんきんネットに登録するには?」の枠内に2つの方法が書かれています。
1. マイナポータルとの提携
マイナとはマイナンバーの略です。 アメリカに住んでる方でマイナンバーをもっていらっしゃる人はまずいないので、この1番目は無視します。
2.ユーザ ID の取得
こちらで行きましょう。 次の頁に移行したら、
「マイナポータルからの利用登録はこちら」の説明を丸無視してください
先ほど述べたとおり、アメリカ在住者はマイナンバーをもっていないので、
ねんきんネットのユーザID取得
の指示にしたがって、ユーザIDを取得します。
本人にしか分からない質問と答えを設定します。 この辺はアメリカのSSA.gov(社会保障省)をはじめ、いろんな役所のサイトと似てますね。
1か月ほど待ちますと、日本年金機構から下のような通知書が航空便で送られてきます。
めでたく送られてきたユーザIDとテンポラリーのパスワードをこの、ねんきんネットの初期画面で入力して、自分のパスワードを改めて設定します。 次にねんきんネットで使用するメールアドレスを指定します。
ユーザIDが郵送されてきたは良いけど、登録の仕方がわからない人のために、ねんきんネットでは下のようなページでサポートしています。 チャットでも24時間質問に応答してくれます。
ねんきんネットでできること
1)国民年金保険料の納付状況がわかります。
2)保険料が納付できます。
- 自分の保険料納付状況を知り、「もらえる年金、少ないな」と感じたら、これから電子申請して国民年金の保険料を納めることができます。
- 後納制度(過去に収めていない保険料を後になって支払うこと)は平成27年9月30日をもって終了しています。
3)厚生年金保険の加入状況が確認できます。
4)将来もらえる年金の見込額を試算することができます。
- ただし、今になってもこのねんきんネットでは「日本国外に住んでいて保険料を支払うことがなかった期間(合算対象期間)」を入力する仕組みになっていないため、受給資格期間が10年に満たない方の場合はやはり依然として試算することができません。
5)日本年金機構から発行される「ねんきん定期便」、「ねんきん特別便」、「被保険者記録回答票」および「年金の支払いに関する通知書」等を電子版で見ることができます。 これが最大のメリットです。
さて、ここからまぁこの出番
下の状況の方はまぁこにご連絡下さい。 あなたの年金情報を掘り起こし、日本年金機構のデータベースにある年金の情報を復旧・訂正させます。
- そもそも、自分の基礎年金番号がわからない
- 自分の職歴(厚生年金保険の加入記録)がねんきんネットに載っていない(1980年代より前に職歴がある方)
- 自分の職歴(厚生年金保険の加入記録)に誤りがある