【はじめに】ご自分で、あるいは親族や知人をたよって日本の年金の請求手続きをしてしまいますと、アメリカのソーシャル・セキュリティは最大60%まで減額されてしまいます。
したがいまして、以下の内容は、ソーシャル・セキュリティの減額対象者には参考になりません。 ならないどころが不利益をこうむりますので、下の記事は読まないようにお願いします。
日本の年金もアメリカのソーシャル・セキュリティも両方満額で【合法的に】受け取りたい方は、まず右のまぁこの連絡先をご覧になってご相談下さい。
つねづね、【警告】国民年金の保険料を今も払っていませんか? とか、ソーシャルセキュリティが減額されちゃいますよ、などと脅かすようなことを言っておりますが、今日は国民年金の保険料を「支払っても良い人」「ソーシャルセキュリティの減額対象者とならない人」のための情報です。
令和2年1月現在の国民年金保険料はいったいいくらかといいますと、
月額16,410円です。
また月々支払うよりも、まとめて支払った方がお得です。 アメリカに在住者ですと、当然まとめて支払う方を選択されるとおもいますので、下にお支払い方法(振替)別の割引き額の表を載せておきます。
なお、保険料は毎年4月から支払いが始まりますので、最初の振替日は【5月7日】となります。
令和元年度(2019年4月~2020年3月)の振替方法別割引額 振替方法 1回あたりの
納付額割引額 2年分に換算
した割引額振替日 2年前納 379,640円 15,760円 - 5月7日 1年前納 192,790円 4,130円 8,260円 5月7日 6カ月前納 97,340円 1,120円 4,480円 5月7日
10月31日当月末振替
(早割)16,360円 50円 1,200円 当月末 翌月末振替
(割引無し)16,410円 なし なし 翌月末
出典:日本年金機構 – 2019年5月7日
2年まとめて前納すると、15,760円もお得となります。
さて、アメリカ在住者におかれてはもう1つ知っておいた方が良いことがあります。 それは(平成29年度より)年金+付加年金の保険料前納がクレジットカードでもできるようになったこと。
日本国内に日本の銀行の居住者口座を1つも維持しておらず、自動振替ができない方には朗報です。 ただし、クレジットカード払いの場合には、まとめてお支払いの割引き額が少々低くなります。
実際、2年まとめて前納の場合に自動振替ですと(2年で)15,760円お得のところが、クレジットカードですと14,420円のお得となります。 これはしょうがない。
またアメリカ在住者の多くは経験済みかと思いますが、アメリカで発行されたクレジットカードは日本では使用できないことがありますね。 これもしょうがない。
※日本で発行された日本のクレジットカードは逆に、世界中どこへ行っても通用します。
ここでやっと今日のテーマ、「月々たったの400円で~」の本題「付加年金」のお話です。
まだ60歳に到達しておらず、これから国民年金の保険料を払っておいて「将来受け取る年金の額を増やしたい」という方には、
国民年金の「付加年金」制度
を推奨します。
付加年金とは、月額400円の付加保険料を通常の保険料(月額16,410円)に上乗せして
支払うという制度です。 これによって、
200円×付加保険料納付月数
を、付加年金額として将来受け取ることができます。 月々400円の保険料の上乗せで、
月額200円の受け取りが上乗せということは、「たったの2年間で支払った保険料の
モトがとれる」ことになります。
例えばですが、現在満40歳で向こう20年間(満60歳まで)付加年金保険料を(240ヶ月)
支払ったとしましょう。
付加保険料: 400円×240ヶ月=96,000円(20年分総額)
付加年金: 200円×240ヶ月=48,000円
この場合、生涯にわたり「毎年48,000円」の年金を上乗せして受け取れることになります。
65歳から受給が始まり、67歳で支払った付加年金保険料のモトはとれ、85歳まで生きたとしたら、
もらえる付加年金のみの総額(増額分のみで)で96万円ですよ。
付加年金のコスパ、すごくないですか!?
アメリカ在住者は現在「個人年金を積み立てよう」とか
「生命保険をかけて個人年金におきかえよう」などと
お考えの方が多いと思いますが、それよりも断然、
この国民年金保険の付加年金の方が費用対効果が高いと思います。
2年で必ずモトがとれるんですもん。