【年金積立金管理運用独立行政法人】年金の財源 (GPIF)

9月26日のこのブログ 年金はどこから来るの?(年金資金の運用・投資)で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF) について書きました。

GPIFが運用している金額はおよそ134兆円にも上ります。 今年の第一四半期までの運用成績がオフィシャルサイトに開示されているので、下にそのグラフを載せます。

つい2年前、2015年度の決算で約5兆円の運用損失を計上したと報道されて大騒ぎになりました。それよりも思い出されるのは、10年前の2007年(平成20年)の損失でした。この年も約5兆円の損失を出しています。

当時大学3・4年生で就活中の学生たちは、「自分たちが定年を迎えた頃には日本の年金なんて無くなっているかも・・・」と心配し、20歳以上の国民全員が強制加入することになっている国民年金の保険料の支払いを拒否したり、フリーターを続けて保険料の支払免除手続き*をしたりと、結構な社会問題となったので覚えている方も多いと思います。

ですがこのグラフをご覧頂いてお分かりのとおり、GPIFは長期的な観点で言いますと(2000年から2017年までの17年間で)約58.5兆円の累積収益額を得ているのです。

実を言いますと、私は自分がレイオフされて起業した2003年に、それまでアメリカでお勤めしていた間に積み立てていた401Kを全額解約して、国民年金の保険料の過去8年分を全額追納**しました。

401kの積立金なんてたかが知れています。どんなに上手に運用したとしても元金の2倍になることはありませんね? インフレを考慮し、その上で支払う税金も差し引きますと損になります。

日本の年金の場合、当時(2003年)の日本人女性の平均寿命83歳まで生きると仮定して、それまでに受ける自分の年金の累積額は、私が支払った保険料の7.7倍になる計算だったからです。(厚生年金の比例報酬部分だけをみると11倍強)

アメリカ人にとっては、401K や IRA もしくは自分で株や債券の投資をするか、FXに手を出す以外の選択肢がありませんが、日本人はそうではありません。邦人・元邦人には日本の老齢年金という、確実に何十倍にも増やす投資のやり方があるのですから、これを逃す手はありません。

結果、本日のところ(2017年)私の読みは正しかったことになります。

さてさて、蛇足ですが年金の財源は次の3つのみです。

1)保険料(国民年金、厚生年金等)

2)税金、そして

3)GPIFが運用した収益金

1年ごとのGPIFの運用実績だけ聞いて「〇兆円の損とか得」に一喜一憂する前に、20年・30年スパンでご自分の老後の資金を考えてみて下さい。

  • 保険料の支払い免除には、全額・4分の3・半額・4分の1免除の4種類の免除方法があります。

** 当時は国民年金に加入した資格が有れば、過去10年までは遡って保険料を追納することができました。この「10年前まで後納できる制度」は平成27年9月30日で終了しています。平成27年10月1日から平成30年9月30日までは、5年前まで遡って保険料を納付できる「5年の後納制度」を利用できます。