*この記事は、2017年年9月の記事を見直し4年後の2021年10月に更新・アップロードしたものです。
厚生労働省は毎年5月の末日で国民年金の保険料納付状況を締めて、その結果を6月に公表することになっています。
全体としては国民年金の加入率も保険料納付率も少しずつですが上昇している事が分かります。 実際に厚生労働省が発表している報告書から主なグラフを抜粋して、その推移もみてみましょう。
出典:厚生労働省・国民年金の加入納付状況(平成28年度~令和2年度)
上の表からは、国民年金保険料の納付率が少しずつ上がっている(改善されている)ことがわかります。 令和2年では71.49%の納付率になっています。 では、納付する側(加入者)を年齢別にみるとどうなっているのでしょうか?
出典:厚生労働省・国民年金の加入納付状況(年齢層別)
年齢が高くなるにつれて納付率も上がっているということがわかります。 そりゃそうでしょうね。 年齢を重ねて年金の受給開始年齢に近づくほど、受給できるんだなと現実味を帯びてくると思います。
20~24歳の納付率がその5歳上の世代より一時的に高いのは、20歳からの国民皆年金に際してとりあえず成人するとともに国民年金に加入はしており、しばらくは学生納付特例を利用している者、あるいは親の世代が保険料を払ってくれているものと推測されます。
25~29歳の納付率が一番低いのは、やはりこの世代の正規雇用が安定していないせいでしょう。「将来自分が年金を貰えないのでは?」という不安感がこの世代に蔓延しているせいもあると考えられます。
それに対して50代の方は保険料の納付終了年(原則60歳、特例で65歳まで納付可能)が目前となり、「ま、自分が生きている間においては年金制度はなくならないだろう」と考えているのか、積極的に納付をしていますね。
かく言う私もそうです。55歳で海外在住者の任意加入制度を利用し、まとめて1年分(あるいは2年まとめて)支払うと、保険料は割引されます。
良い機会なので、これからまとめて保険料を支払いたい人のために保険料の割引額について下の表を引用しておきます。
断っておきますが、追納ができるのは「制度に加入をしていて保険料を支払っていない」人です。国民年金制度に加入手続きをしていないのに過去の分の保険料も払いたい・・・これは無しですよ。
国民年金前納割引制度(口座振替 前納)について
- 口座振替の振替方法は、
(1)2年前納(4月~翌々年3月分)
(2)1年前納(4月~翌年3月分)
(3)6カ月前納(4月~9月分、10月~翌年3月分)
(4)当月末振替(早割) ※本来の納付期限よりも1か月早く口座より振替する方法です。
(5)翌月末振替 ※保険料の割引はありません。
の5種類から自由に選んでお申し込みいただくことができます。- まとめて前払い(前納)すると、割引が適用されるのでおトクです。
平成29年度の振替方法別割引額 振替方法 1回あたりの
納付額割引額 2年分に換算
した割引額振替日 2年前納 378,320円 15,640円 ー 5月1日 1年前納 193,730円 4,150円 8,300円 5月1日 6カ月前納 97,820円 1,120円 4,480円 5月1日
10月31日当月末振替
(早割)16,440円 50円 1,200円 毎月月末 翌月末振替
(割引はありません)16,490円 なし なし 翌月末 ※振替日が休日の場合は翌営業日に振替されます。
※割引額は年利4%の複利現価法によって計算した額です。出典:日本年金機構・令和元年12月
若い世代にしっかりと国民年金の保険料を払ってもらおうと思うのであれば、政府は、
1)信頼できる年金制度の構築(改正)が必要ですが、
2)日本の大手企業を筆頭にまず正規雇用の安定をはかること、
3)政府の公共事業を拡大することなどが必要と思われます。
※ これから日本の年金を受け始めようという方で、日本・アメリカの両方の年金を1ペニーも減額されることなく、しかも非課税で受けたい方は、私まぁこまで(連絡先は右サイド)ご相談下さいませ。(有料)SSA(米国社会保障省)に対し、あなたが受けとる日本の年金がWEP減額対象から外れていることを確認・申請します。