「黒革の手帖」あの銀行口座は・・・

松本清張原作でテレビドラマ化された「黒革の手帖は、テレ朝(テレビ朝日)の十八番(おはこ)になっています。 調べてみたら、1982年から5度もテレビ化されたとのこと。

最初にドラマ化された時の主演は山本陽子さん(令和6年2024年逝去)だったと知って、さっそくアマゾンプライム Video で視聴しました。 山本陽子さんはもともと野村證券の投資信託担当から女優に転身された方で、このドラマの主人公:原口元子(はらぐち・もとこ)が銀行員から強靭な悪女へというストーリーにぴったりのハマり役でした。

この最初のドラマ化では、原口元子の最後のシーンは懲罰的に描かれています。 元子のお相手の安島富夫(やすじま・とみお)の役は、田村正和さんです。 どちらも近年お亡くなりになってます。 が! 日本の Amazon Prime Video なら、この二人のコンビ「黒革の手帖」をビデオで、しかもアメリカからでもレンタルできます。

山本陽子・田村正和のコンビで「黒革の手帖」ビデオを視聴したい方はこちら

直近のドラマ「黒革の手帖」では主演が武井咲さんときいて、「あの若さで大丈夫なの?」と心配しましたが、意外や熱演、悪女ぶりもどうどうとしたもので、なにより、文句がつけられないほどの美しさでした。 若者のテレビ離れは深刻でドラマの視聴率が低迷している中、10%台と2ケタを最終回までキープしました。

武井咲(たけい・えみ)主演の「黒革の手帖」ビデオを視聴したい方はこちら

その1つ前の主演の米倉涼子さんはすごかった、ゾッとするほどの美しさ、アザとさ。それでいて視聴者は「捕まらないで~、逃げのびて~」と懇願する、あの悲壮感っぶり。 ころんでもただでは起きないしたたかさ、応援してしまいます。

米倉涼子のぞっとするほど美しい「黒革の手帖」ビデオを視たい方はこちら

原作は日本人なら必ず何作か読んでいるであろう松本清張。バッチリ自慢するが、巨匠の作品はすべて読みました。 出版されていない作品も含めて!です。

最初に「黒革の手帖」を読んだのは単行本になってからですが、後になって1978年から連載されていた当時の週刊新潮を1葉ずつ(北九州市にある市立)松本清張紀念館で読むことができました。

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原作と近年のテレビドラマ(とくに米倉涼子主演から)とでは、ずいぶんと時代背景が違っている。 まず原作には当然、携帯電話の使用は出てこない。 2つ目に、主人公の原口元子(はらぐち・もとこ)は原作では正規の銀行員ですが、直近のドラマ(武井咲主演)では、銀行では派遣社員で雇用期間を切られてしまうという設定から始まっている。

しかし最も注目すべき、原作の時代背景と現代を照らし合わせて最も異なる点はというと、銀行の架空口座が80年代、いや巨匠が構想を練った70年代においては架空名義の銀行口座なんて三文判さえあれば、簡単にしかもいくつでも開けられたことだ。

現在はそうは行かない。 日本も「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約」を批准する為、平成15年には「口座開設時、必ず本人確認をすること」という法律が制定されたからだ。 この法律は平成20年に少し改正されて現在に至る。

日本の住所を証明する書類、運転免許証やら住基カードやら写真入りIDを銀行で本人確認してもらわなければならなくなった。

直近のテレビドラマを視聴したとき、まず私の頭に浮かんだのは、「この美容整形の院長や予備校の経営者は、どうやって架空名義口座を作ったか?」だった。

公文書を偽造して、架空の住民票とIDを作ったのか?

まあ、「きっと、ず~っと昔から架空口座作ってたんでしょうね」でドラマの方は一応かたづけてはいるけれども。

何が言いたかったのか?と。年金の受取を指定する口座の話です。

最近「日本に銀行口座を作って、年金は日本の口座で受け取りたい」という相談が増えました。日本の年金は日本国内で受け取れば非課税です。こういう電話が増えたのも、IRS(国内歳入庁)に税金を申告しなくても良いと私が記事にしたせいですね。

そもそもが、日米間の租税条約について理解していれば、アメリカ国内の銀行で受け取っても(私ならば)非課税にできるのですが、それを理解していない人たちがまだ大勢いそうです。

ただし:

a) 65歳以下で日本の年金だけで年間65万円を超える – 2020年2月上限額改正 –
b) 66歳以上で日本の年金だけで年間114万円を超える – 2020年2月上限額改正 –
c)  アメリカ国内ですべてのペンション(アメリカ合衆国以外からの年金、ソーシャル・セキュリテイや個人積み立ての引き出しの総額)がIRSが毎年に決める一定額を超える

上の1つ以上に該当する方は、日本に銀行口座を持った方が絶対に良いです。