毎年2月に恒例となりました、
ソーシャルセキュリティの退職年金(Retirement Benefits)、月にいくら?
2023年で何歳になったらどのくらい受給できるのか? その推定月額を概算します。
既にSSA(Social Security Administration 米国社会保障省)※1 のオフィシャルサイトにアカウントを開設してます
という方は、Your Social Security Statement の受給見込み額がずっと信用できる金額($)なので、以下に私が書いていることはまる無視してください。
※1 このSSAのサイト、最近ガラリとリニューアルされました。お気づきでしょうか? かなり使い勝手が悪くなっています。 ホームの見た目も「これ、SSAを装った詐欺サイト?」と不安になるような、のぺーっと簡単なものです。シンプルな見た目とは裏腹に、肝心のソーシャルセキュリティの退職年金(Retirements)のページに行きつくのが非常に困難な構成(つくり)になっています。 高齢者が主に利用する行政の公式サイトなのに、こんなに難しくしてどうするんだろ?
バージョンが新しくなるほど使い辛くなる、というのは Microsoft Windows だけかと思いましたよ。
SSA のオフィシャルサイトにまだアカウントを開きたくない(!)という方は、てっとり早く、オフィシャルサイトの検索ボックスに ”Benefit Calculators” と入力して下の画面を探して下さい。

この画面まできたら、誕生日、〇〇歳xxヶ月から受けたいのか(?)を入力し、各年の年収(Substantial Earnings) を入力していきます。 (上の画面では、本日の日付を入れています)
え~? めんどくさ!
という方、大丈夫。 1つずつ記入するのは面倒だという方のために、みなさんが62歳、67歳、70歳で受給する時の推定受給額(月額)を試算してみました。 下の表をご覧ください。
以下の表は、今年(2023年)に62歳(受給開始の最年少年齢)になる 1961 年(昭和36年)1月2日以降生まれの方をモデルに、ソーシャル・セキュリティの Retirement 受給見込み額を計算した結果です。
左枠の「月収」とは、みなさんの過去35年間の平均の月収です。
月収 | 2022年に62歳で受給する場合の受給額/月 | 2027年に67歳で受給する場合の受給額/月 | 2030年に70歳で受給する場合の受給額/月 | ||
$2,000 | $744 | $1105 | $1,405 | ||
$3,000 | $889 | $1335 | $1,706 | ||
$4,000 | $1,033 | $1,565 | $2,008 | ||
$5,000 | $1,178 | $1,795 | $2,310 | ||
$6,000 | $1,322 | $2,024 | $2,612 | ||
$7,000 | $1,467 | $2,254 | $2,913 | ||
$8,000 | $1,611 | $2,483 | $3,214 | ||
$9,000 | $1,756 | $2,713 | $3,491 | ||
※2 | $10,000 | $1,900 | $2,865 | $3,632 | |

※2 SSA税が課される月収の上限金額は1万ドル($10,000) です。1万ドル以上の月収があっても、Social Security Tax は1万ドルを超える部分に対して課税されません。よって、年収が12万ドル以上の人であっても、受けられるソーシャル・セキュリティ退職年金のの最高額は、満67歳のとき $2,865 となります。
表の真ん中67歳こそ、1961年(1月2日以降)生まれの方がソーシャル・セキュリティの満額を受け取れる年齢を指します。 この年齢のことをアメリカでは、 Normal Retirement Age とかフル・リタイアメント・エイジと呼んでいます。
ソーシャル・セキュリティを受けるタイミングを70歳まで待つ(あまり薦められることではないですが)と、Normal Retirement Ageで受けられる額の約26%増となります。
2025年1月5日:棚ぼた防止規定の撤廃により、あなたのソーシャル・セキュリティが減額される(?)などの心配はなくなりました。詳しくは:
をご覧ください。
