「開運!なんでも鑑定団」 日本のテレビ番組が好きで、これもよく視ています*。
実はこのテレビ東京の番組には元祖のアメリカの番組がありまして、おそらくテレビ番組の仲介エージェント(デーブ・スペクターとか?)が日本の局に持ち込んで、放送権に関しては契約を交わしているものと思います。
そのアメリカの元祖の番組が「アンティーク・ロードショー Antique Roadshow」です。
「開運!なんでも鑑定団」と大きく違うところは、テレビ局のスタッフの方が全米各地へロケーションして廻っていることです。
絵画、陶器、人形、ノベルティ、カード、乗り物の模型、中国や日本の骨董品など、それぞれの分野にそこからまた細分化された鑑定士が大勢いまして、絵画だけでもピカソだけ、マティースのみ鑑定します(!)など、ひとり一人で専門が違います。鑑定士だけで千人以上を引き連れて、アメリカ中を出張しています。
テレビ局が現地のコンベンションセンターや大きな体育館を借りますと、あたりの住民はそれぞれ屋根裏やガレージに眠っていたお宝を手に「うちのこの手作りの人形、ず~っと前にお爺ちゃんが近所のガレージセールで$1で買ったんだけど・・・」と、ドキドキ・ワクワクしながら集まってくるのです。
中には、州内だけど遠方から100マイル以上離れたところからも運転してやってくるのです。
この番組を視てますと、「これはすごい価値がありそう・・・」と期待した品が、あんまり(!?)だったり、かと思えばケタ違い、たまに数百万ドル(日本円で億単位)の値が付くことがあり。「こんな貧相なボロボロの小物が!?」と素人には分かりません。
カケた古茶碗でも侮れないのですよ。
アメリカ人ってなぜこんなにアンティークが好きなのでしょう?と、フッと考えてみたのですが、恐らく自分たちの国の歴史が浅いからでしょう。建国してやっと241年、古い物に憧れる気持ちは分かります。
さて、話はそのアンティーク・ロードショーが来月サンフランシスコに来る(!)という2004年まで遡ります。
私の夫は第3世代アメリカ人なのですが、父(私にとっては義父)の誕生日パーティの日、姪がテーブルの席についたとたんに「ねえっ! 来月アンティーク・ロードショーがサンフランスコに来るんだよ! ウチでも何か出そうよ。屋根裏いろいろ、ごちゃごちゃあるじゃん!」と(もちろん英語ですが)提案してきました。
義妹(姪の母、夫の妹):「そうね、何か出てきそ~」
義母:「でもね~ そんな古い物あるかしら? うちで一番古いものって言ったら・・・」
一同シーン(想像中)
義父:「Me (俺?)・・・」
これに一番受けたのは私でした。「うわ~、どうしよっ! お義父さんをアノ番組に出して『25セントです!』とか言われたら~」と大笑いしたのでした。
さてその年、この番組がサンフランシスコに来てくれたおかげで、ロードショーではなくて全く別の形で大金を手に入れた方が、私のお客様の中にいらっしゃいます。
来月「アンティーク・ロードショーが〇〇センターに来る!」とテレビで知って、家のガレージをゴソゴソやっていたら、なんと日本の厚生年金保険被保険者証が出てきたのです(見本の写真は下)。
この方、その2004年から遡って50年も前に渡米されていたのですが、自分がこの証書をもってアメリカに渡ったことすらスッカリ忘れていたのでした。
私にお電話下さってからすぐ老齢厚生年金の手続きに入り、(正確な額は事情があって言えませんが)4か月後に指定口座に数百万円(〇万ドル)が入金されました。
ほかにも今年、前のお家を売って新しい家を買って引っ越しされた方から、「荷物の整理をしていたら年金手帳と国民年金保険料の領収書がでてきました」というお問い合せがありました。
現在、年金記録の調査中です。
「はて? アレはもしや、保険者証じゃない?」「あれって、もしかして年金手帳?」とお心当たりがある方は、テレビ番組のロケーションなんて来なくていいですから一度、お宅のガレージをゴソゴソ整理してみて下さい。
9月も後半に突入。来月からは涼しくなりますね。ガレージセールをやるには良い季節になります。
* 1997年よりちょうど20年間、我が家にはテレビという電化製品がありません。インターネットが出てきたときに「あ、テレビの時代は終わった」と思って20年前に処分しました。ネットのおかげで世界中のテレビ番組を観ることができるようになりましたね。
※ これから日本の年金を受け始めようという方で、日本・アメリカの両方の年金を1ペニーも減額されることなく、しかも非課税で受けたい方は、私まぁこまで(連絡先は右サイド)ご相談下さいませ。 これからあなたが受けとる日本の年金が「WEP減額対象の非該当」となる申請を、SSA(米国社会保障省)に対して行います。