アメリカ移民史 99年の愛

すごく良かったから観て!とお客様に薦められたのは、日本のテレビドラマ「99年の愛」でした。お客様の薦めることは必ず実行する素直な性格なもので、5夜連続ドラマを1日でイッキに観てしまいました。

日本の民放のテレビ局はどれも戦後に設立しましたから、どの局も昨今「開局○十周年記念」と銘打って放送していますね。この「99年の愛」は、TBSが60周年を記念してお金も時間もシッカリかけて製作したドラマです。ご覧になった方も多いと思いますが、物語をカイツマミますと、

今から100年前、小作農家の次男坊が農地をもとめてアメリカに渡ります。季節労働者として働き、写真だけ見て決めたお嫁さんを日本から招き、夫婦で協力してようやく土地を持つことができたのに、強制収容所に入れられ農場は失い、やっと終戦を迎えてそこからまた立ち上がる。

涙がドーッ、鼻水ズルズルになることは保証つき構成となってます。こういうのに弱い人は1人で観た方が安全ですが、いや是非家族そろってご覧下さい。ドラマでは、日本とアメリカが戦争をしたことすら知らない現代の小学生が出てきます。

観て!と薦めてくれたお客様はきっと、自身の境遇を重ねあわせてご覧になったのだろうなと思ったりしました。

日系2世の方です。カリフォルニア州に生まれ正真正銘・米国籍のアメリカ人でありながら、戦時中に日米の雲行きがいよいよ危うくなってきた1941年、14歳でやむ無く日本に避難することになったそうです。

敵国のアメリカから日本へ渡ったわけですから、相当の苦労をされたのだろうと想像はつきます。

ここまで書いて、「あれ? アメリカ生まれの日系人も日本の年金が貰えるの?」と思った方が少しでもいらしたら、書く甲斐があったというもの。

そうですよ。アメリカ生まれであろうと米国籍であろうと、年金の保険料を1ヶ月でも支払ったことがある方は日本の年金を受けることができます。アメリカに住んでいれば(!)という話です。

どうしてなのかは、この方の略歴(上)をチェック。

この方は日系2世のアメリカ人ですが、履歴のうち「アメリカに在住(米国籍)」している期間はもちろん、アメリカで(60歳まで)職について、ソーシャル・セキュリティ税を支払っていた期間です。

ソーシャル・セキュリティに加入していた期間は日本の年金の受給資格期間に足すことができるのを思い出して頂けましたか?

この方は日本軍で訓練を受けていたことも有ります。

こういう方の為にこそ年金制度はあるのだと私は信じていますし、こんな経験をした日系人が相談に立ち寄って下さったことを誇り思います。

今、当たり前のように日系スーパーで大根やゴボウを買い求めている私たちですが、これも先輩方のお陰と100年前に想いを寄せてみますと、日本食の有り難さも重いですよ。

日米社会保障協定がみなさんの年金にどう影響するか、細かいところはまた次の機会にお話するとして、私はこれから豚汁を作りま~す。