日本は2重国籍を認めない国です – そのI

私はアメリカ市民権を取ったけど、日本のパスポートがまだ有効だし国籍喪失届を出してないから2重国籍です。

年に数回、こういうアンポンタンに会うことがあります。

国籍喪失届を出していなかろうと、戸籍に✖が付いて除籍になっていなかろうと、この人はアメリカ合衆国に「忠誠の誓い(Oath of Allegiance)」を宣誓した時点で日本国籍は消滅しています。

えっ? 宣誓したこと覚えてない!? 英語で何か言われたけど何のことだか分からなかった?

正真正銘のアンポンタンですね。 もうこういう人は無条件に戦地に送られて米国のために戦いなさい。

Oath of Allegiance

I hereby declare, on oath, that I absolutely and entirely renounce and abjure all allegiance and fidelity to any foreign prince, potentate, state, or sovereignty of whom or which I have heretofore been a subject or citizen; that I will support and defend the Constitution and laws of the United States of America against all enemies, foreign and domestic; that I will bear true faith and allegiance to the same; that I will bear arms on behalf of the United States when required by the law; that I will perform noncombatant service in the Armed Forces of the United States when required by the law; that I will perform work of national importance under civilian direction when required by the law; and that I take this obligation freely without any mental reservation or purpose of evasion; so help me God.[2]

8 C.F.R. Part 337 (2008)

私は、これまで市民であったことのあるすべての国の王とその子、有力者、州または主権に対するすべての忠誠心および忠実性を絶対的に完全に放棄することを宣誓します。

私は、国外および国内のすべての敵に対してアメリカ合衆国の憲法および法律を支持し擁護します。

私は真の信仰と忠誠を誓うつもりです。 私は、法律で要求されている場合においてはアメリカ合衆国を代表して武器を取ります。 法律で要求されている場合、私は合衆国の軍隊で非戦闘員奉仕を行います。 法律で要求されている場合、私は文民の指示の下で国家的に重要な仕事をすることを誓います。 私はこの義務も精神的な留保も回避の目的からも解放されています。 神よ、お導き下さい。

100歩譲ってアメリカへの忠誠心はおいておくとしても、日本側から見れば多重国籍を認めていないのですから、2重国籍を主張すること自体がアホの行為です。

これと違って、本人の意思と関係なく一時的に2重国籍になった人の場合には、22歳までにどちらかの国籍を選択しなければなりません。

「本人の意思と関係なく一時的に2重国籍になった人」にはめんどくさい例が多くありますが、生地主義*をとっている国(アメリカを始め、カナダ、ブラジル、ペルー)で誕生し、両親のうちどちらかが日本国籍であることがその1例です。 ホントに雑ですが、ひとこと述べておきます。

自分の意思でアメリカ市民権を取った者については一瞬でも2重国籍になった期間がありませんので、2重国籍かどうかの議論の対象になりません。

日本国籍であった者が満20歳をすぎてから他国籍(この場合はアメリカ市民権)を取得した場合には、その2年以内に国籍喪失届を大使館・領事館または日本国内の本籍地役所へ提出して下さいね。

国籍喪失届の提出は、日本国民としての最後の義務と言えます。

意固地に国籍喪失届の提出を拒んでも、日本の国籍はとっくに消えているのです。

話は反れますが、参議院議員で立憲民主党々員の蓮舫さんが二重国籍であると騒がれた時期がありましたね~

彼女は日本と台湾で二重に国籍を保有しているとさんざんたたかれましたが、これって騒ぐマスコミや政治家、弁護士もどきの無知としか言いようがありません。

台湾と言う国は台湾の国籍離脱を認めないという珍しい国ですから。 蓮舫さんが自分は日本国籍だけでありたいと願っても、台湾籍から抜けることができないのです。 アホの中傷の的にされ、大変お気の毒でした。

次の「そのII」ではテクニカルな話でなく、リアルな世界で「日本国籍が自動的に消滅している」事実の話をしましょう。