若い時にそれなりに夢をもってアメリカにわたり、現役時代にはかなりの収入があったにも関わらず、年金を受けられる年齢に達してはた(?)
あのお金は、いったいどこにいってしまったの?
という、いわゆる老後貧困に陥っている人が少なくありません。
一方で、現役時代の収入や資産はそれほど多くないけれど、65歳をすぎて日本の年金を受け取り、アメリカのソーシャル・セキュリティも(減額されることなく!)予定通り受けて、経済的に余裕を持って生活できている人もいます。
貧乏老後の話はさておき、今日はとくにアメリカで、
金持ち老後をおくっている人の特徴
について、私が420人以上の日本人・もと邦人にお会いしてきた経験からお話しましょう。
金持ち老後の特徴1:生活費の大半はソーシャル・セキュリティ+日本の年金でまかなっている
金持ち老後の方のまず第一の特徴は、まずこれです。 私のところへ年金の相談にみえる方で既にお金持ちと言う方は、既にアメリカのソーシャル・セキュリティを受けていて、それで毎月の収入と支出はプラスマイナスでゼロ。とんとん。
その上で、日本の年金もあったら良いな、「もともと日本から年金を頂けるとは思ってなかったんだけど、まぁこさんとこへ行ったてみたら?と知り合いに言われて」、という方々。 こういう方はお金持ちが多いです。
生活費がソーシャル・セキュリティ+年金でまかなえるとなれば、基本的には老後のために貯めた資金は減らないことになります。 何か予期せぬことがおきない限り。 これは安心です。
現役時代に準備した老後資金は、もしものときの医療費や介護費用のためにとっておくことができます。
また、旅行に行くなどのレジャー費も「計画的に」使いやすくなります。
金持ち老後の特徴2:早い時期から株式と不動産に投資をしている
株式投資はアメリカ在住者にとって必須、むしろ生活そのものと言って良いです。
「いやいや、私は株はやりません」という方でも、1度でも企業でお勤めした人(被用者)であれば、401kには加入しているでしょう。 401k はアメリカや海外の有価証券や債券に投資して老後の資産を増やしているのですから、立派な株式投資です。
401k のように株式投資を間接的に行う一方、直接的・積極的に株式に、しかも若い時期から投資しており、10年単位で長期的見通しを立ててお金を増やしている方は、間違いなくお金持ちです。
下はナスダックのここ40年の株価推移をグラフにしたものですが、
2001年に テック株暴落、 その後もリーマンショック、コロナロックダウンと必ず5年10年おきに暴落が起きています。 貧乏になる人は、株価が順調なときに投資に手を出し、暴落すると損切します。
一方お金持ちは、暴落したときに資金をかき集めてバーゲンセールに臨みます。 こうして10年~40年と資産を増やしています。
金持ち老後の特徴3:老後は○○すべきである」という固定観念がまったくない
リッチな老後をおくっている在米日本人は、「老後は○○すべきである」という固定観念にとらわれていません。 固定観念とはたとえば、
- 老後のために自宅は大規模リフォームをしないといけない
- 年に2回は海外旅行をするのが当たり前
- 趣味はあれと、これととにかく習い事に行きたい
など。
現役時代にできなかったあれこれを、リタイア後にやるべきと思い込んでいる人は出費が続き、あっと言う間に貯蓄が底をついてしまいます。 また残り少ない貯蓄を慌てて増やそうとあがいて、「あなたも〇〇ドルから少額アパートメント経営」とか「元金保証の投資信託」というトラップにひっかかるのも、老後に貧乏まっしぐらの方。
お金持ちはこういった固定観念がなく、旅行もレジャーもほどほどに楽しむ、働けるなら少しは働くと、考えがフレキシブルです。
金持ち老後の特徴4:年金型保険や個人年金といったまがいものにひっかからない
これはもう、前に書きましたね。
こういう詐欺につかまると、貧乏老後まっしぐらです。
金持ち老後の特徴5:家に物が少ない
お金持ちは自分の生活に最低限「何が必要で、何が要らない」のか分かっています。 ですから、ご自宅の中がスッキリサッパリ、不要なものがありません。 要らない物をつい衝動買いすることもありませんので、ごちゃごちゃしていません。
さらにいうなら、お金持ちの方はふだん高価な服や装飾品、宝石といった贅沢品を身につけていません。 そんなものを身に着けてお金持ちを周囲に知らしめなくても既にお金持ちだからです。
カリフォルニアだと、大富豪とホームレスがほぼ同じ格好をしてるので紛らわしいんですけどね・・・ 簡素でもさっぱりした見た目、不快な匂いがしない方がお金持ちだと判断しています。
金持ち老後の特徴6:「第2の収入」「潤沢な老後資金」がある
最後に、収入減が2つ、3つ複数あること。 これも金持ち老後をおくる人の特徴と言えます。
公的年金以外にも収入があると、生活設計がガラリと変わります。 ソーシャル・セキュリティと年金を受けつつ、たまに仕事にでかける。 ネット上で収入源があり、PCを前にカチャカチャ。 こういう人、お金持ちです。
副業というのではなく、「どれが本業か副業かわからない状態」が好ましいです。 臨時のボーナスをレジャー費用にまわしたり、さらに貯蓄が増えます。
健康面で問題ない人は、働ける間は働くというのが金持ち老後への近道です。
金持ち老後になるために、一番大事なこと
以上、お金持ち老後をおくっている在米日本人の6つの特徴を挙げました。
しかし、一番大事なことは「老後の生活を予測し、身の丈に応じた生活設計をする」ことだと私は思います。
若いうちに、自分が将来受け取る年金の見込額を把握し、増やせるものは増やし、それでも少なければ繰り下げ受給を検討してみる。 繰り下げしている間の収入源をほかに確保する、などやれることを設計してみることは、人生100年時代といわれる今、安定した老後の生活設計には欠かせません。
また、年金収入が多くて老後資金がたっぷりあると言う人でも、リタイアを見計らって散財したり、マルチ商法につかまってお金を失ってしまえば一気に貧乏老後となります。
やはり支出のコントロールが大切です。 日々の支出はもちろん、旅行や趣味などの特別支出まで計画的に管理できると、手持ちの老後資金を減らすことなく、医療費や介護費用が必要になったときも安心して暮らせる金持ち老後になることでしょう。
※ これから日本の年金を受け始めようという方で、日本・アメリカの両方の年金を1ペニーも減額されることなく、しかも非課税で受けたい方は、私まぁこまで(連絡先は右サイド)ご相談下さいませ。 これからあなたが受けとる日本の年金が「WEP減額対象の非該当」となる申請を、SSA(米国社会保障省)に対して行います。