「老後2000万円」に動揺しないチカラ

昨年、メディアをにぎわせた金融庁の報告、記憶に新しいかたも多いでしょう。

老後は2000万円が不足

日本国内では多くの高齢者あるいは高齢者予備群(50代)の人が不安にかられ、動揺したようです。 「国に裏切られた」と感じた人も多かったと聞きます。

併せて昨今メディアでは「老後破産」とか「下流老人」のような高齢者やその予備軍を不安にさせる言葉が横行しています。 ニュースを見て不安を募らせている人も多いはず。

アメリカ国内に住んでいる我々にとっては、「ふーん、日本だと老後に最低2000万円必要なんだ~」と他人ごとのように思った人もいれば、「2000万円ってことは約20万ドルか・・・ そんなに無いよ、いや家を売れば」と焦った方もいることでしょう。

日本に住んでいる日本人とアメリカ在住の日本人とは考え方がどう違うのか? と検討してみました。

おそらく、恐らくですがあくまでも個人の印象として。 アメリカに住む日本人は

「人はヒト、私はワタシ」

と割り切って考えるのに比べ、日本国内の日本人は

自分をよそ(他人)と比べたがる

方が多い様に思います。 このことが「老後2000万円」と聞いて動揺する要因ではなかろうか?

日本に帰省するたび、そして親族や知人と会うたびにヒシと感じるのですが、彼ら彼女らって「人からどう思われるか?」ばかり気にして「自分はどう思うのか?」を重視していない方々が多いようです。

自分の人生なのに自分が主体ではない、と言った方がいいのか。

(もちろん、アメリカ在住の日本人にもたまにこういう人がいますが)

こういった「他が主体」の方々が漠然と抱えている老後の資金に関する不安を解消するには、いったいどうすればいいのか(?)考えてみました。

さきほども触れたとおり、老後のお金のニュースを聞いて動揺する人たちというのは、「自分はどう生きたいか」という自身のがないんだと思います。 日本のように人様やただ漠然と社会といった「自分の外側」に基準をおき、その社会の中で自分はどこに位置するのか(?)と考えがちな人が多い。 これが老後の不安に陥りやすい人の傾向ではないのかな、と思うのです。

いつも他人と自分を比較する。 世間体ばかりを気にして、自分はそれより劣っているのではないか、負け組にはいるんじゃなかろうか(?)などとネガティブな感情に飲み込まれてしまう。 とりわけ今はSNSの影響もあり、インターネットでは比較材料が溢れんばかり。

こんなものを日々覗いてしまうと、疲れてしまいますよね。 でも考えてみて下さい。 こんな、

他人を基準にした人生は、あなたが心から望む未来でしょうか?

他人や世間を基準にする他者中心をやめて、自分主体の人生に軌道を修正することが老後の不安を打ち消すたった一つの方法だと思います。

「自分が主体」を軸にするには、どうすればいい?

まず小さなことですが、ネット上で他人の様子をのぞくことを止めましょう。 SNSで自分自慢している人たちだって実は「本当は不安でたまらない。だから『私はこんなに充実してる』、人生を楽しんでることをみせびらかしたいのだ」と思うことにしましょう。

それより、

すべてのSNSをやめる

ことです。

自分の環境を変えられるのは自分だけです

SNSを止めるだけでも、自身の環境は大きく変わります。

その上で、自分がやりたいことを素直に認めてみましょう。 どんなささいなことでも、これが自分なんだと認めましょう。

ネットやほかのメディアなど雑⾳を気にせず、好きな音楽を聴く・昔読んだ本を開いてみる、好きな場所をただ歩く・ひたすら好きな食べ物を作ってみるなど、小さな楽しみを重ねてみましょう。

身近でとても簡単なことは続けやすく、継続してできることで達成感が生まれます。

そうは行っても「お金の心配」が、、、

そういう方は今から遅くないので、毎月少しでもお金が入ってくる方法を探してみませんか?

50代でも60代でも今から始められることは沢山あります。 何歳からでも学ぶことができます。 毎月数万円入るちょっとした事業を始めてみませんか? 事業と言ってもそうたいそうなことに考えなくて良いと思います。 ちょっとした小遣いかせぎ、なにも荒稼ぎすることはありません。

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いくらでも考えられます。

老後は年金だけでは生活できない、などとネガティブな面ばかりが頭の中を占めてしまうと、視野はどんどん狭くなってしまいます。

「いま自分にできることはなにか? これからどうするか?」

を考えてみませんか? 社会環境を変えるのは難しくても、自分の環境は変えられます。

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