10月3日の記事 アメリカの年金、額はいくらから? では、1955年生まれで今年62歳と6カ月(受給開始の最年少齢)になる方をモデルに受給額を試算してみました。
下の表 – 1 のとおりです。この表では、同じ1955年生まれの方が2021年に66歳2ヶ月となりソーシャル・セキュリティが満額になる年と、同様に2025年に70歳2ヶ月になるまで待って満額の30%増しになる額も計算してみました。
ですが、この表の「月収」の判断はよ~く吟味した方がよさそうです。まずざっと、ソーシャル・セキュリティの受給額の計算式を思い出して下さい。
月収 x アメリカで働いた期間(月数)
420(ヶ月)
分母の420か月とは、35年間です。分子も月数に直して計算します。アメリカのソーシャル・セキュリティを受けるには最低10年間分のクレジットが必要ですが、10年に満たない人は日本の年金制度に加入していた期間も通算されます。
これは、日米社会保障協定(2005年10月1日発効) で述べたとおりです。
ここでちょっと立ち止まって下さい。この月収は現在のあなたの月収ではなく過去の10年間、あるいは35年間を通してずっと維持し続けた月収です。
現在の月収が1万ドルある人でも、35年前に月に1万ドルを稼いでいたでしょうか? あるいは10年前にもまったく同じ月収でしたか? そういう方は珍しいと思います。
ご自分の月収を判断する上で、過去10年分(35年間みっちりアメリカで働いた方は35年分)の平均月収をまず計算する必要があります。
月収 2017年に62歳6か月で受給する場合の受給額/月 2021年に66歳2か月で受給する場合の受給額/月 2025年に70歳2か月で受給する場合の受給額/月 $2,000 $741 $967 $1,264 $3,000 $916 $1,195 $1,561 $4,000 $1,090 $1,422 $1,858 $5,000 $1,264 $1,649 $2,155 $6,000 $1,439 $1,877 $2,453 $7,000 $1,613 $2,104 $2,750 $8,000 $1,742 $2,273 $2,970 $9,000 $1,824 $2,379 $3,109 $10,000 $1,905 $2,485 $3,247 表 – 1
せっかくなので、来年2018年にソーシャル・セキュリティの満額を受ける方の金額を試算してみます。(1951年生まれで66歳となる人)
月収 | 2014年に62歳で受給する場合の受給額/月 | 2018年に66歳で受給する場合の受給額/月 | 2022年に70歳で受給する場合の受給額/月 | ||
$2,000 | $739 | $966 | $1,255 | ||
$3,000 | $913 | $1,193 | $1,551 | ||
$4,000 | $1,087 | $1,420 | $1,846 | ||
$5,000 | $1,260 | $1,646 | $2,139 | ||
$6,000 | $1,435 | $1,874 | $2,436 | ||
$7,000 | $1,608 | $2,100 | $2,730 | ||
$8,000 | $1,738 | $2,270 | $2,951 | ||
$9,000 | $1,821 | $2,377 | $3,090 | ||
$10,000 | $1,902 | $2,483 | $3,227 | ||
表 – 2
自分の生年月日で試算してみたいかたは、下のSSAのオフィシャルサイトをご覧ください。
https://www.ssa.gov/OACT/quickcalc/index.html
※ これから日本の年金を受け始めようという方で、日本・アメリカの両方の年金を1ペニーも減額されることなく、しかも非課税で受けたい方は、私まぁこまで(連絡先は右サイド)ご相談下さいませ。 これからあなたが受けとる日本の年金が「WEP減額対象の非該当」となる申請を、SSA(米国社会保障省)に対して行います。