年金制度は要らない!という話

先に私は、日本に限らずどの先進国にも「年金制度は要らない」と書きましたが、それからインターネット上でだれか同じこと言ってる人いないかな~とサーフしていましたら、なんと(!)アメリカの経済学者ミルトン・フリードマンが同じような言葉を残しています。

英語の原文と僭越ながら私の日本語訳を載せます。

The only reason there is a crisis about Social Security in the US and pensions in Europe and Japan is that you cannot maintain a “Ponzi” scheme indefinitely. We have collected from today’s young to pay today’s old and counted on tomorrow’s young to keep doing so. That was a fine scheme as long as the number of young people was rising faster than old people. When that ratio comes to an end, such a system also has to end.

Milton Friedman (1912 – 2006)

アメリカの社会保障やヨーロッパと日本の年金制度の危機となるたった1つの理由として、「ポンジ*」制度は無期限に維持することができないということだ。
私たちは、現在の若い人たちからお金を集めてそれを年金に充ててきた。若者の数が老人よりも増えている限り、これは素晴らしい計画だ。しかしその比率が終わるとこの体制も終わりにする必要がある。

今の日本がこの「その比率が終わっている」、つまり日本人の4人に1人が65歳以上で100歳以上の日本人が7万人におよぶという事態に、とうの昔になっちゃってます。

日本の若い人たちが「年金は国が創ったねずみ講だ」と非難しているのも分からなくはないです。

いったん始めちゃたことは、なくすのは難しいですけどね。

私が年金は要らないと言っているのは、なにも経済学的見地からではなくて、人権の問題かと。国が良いと思ったから勝手に国民の収入の1部を徴収し、国民が自己の稼ぎを自由に使う権利を侵害していると思うし、老後をどう生きるかは国民自身が各々決めればいい話だと考えるからです。

とは言いつつ、身体が頑丈なことを良いことに高齢者になっても元気に働き続けることができるんだと幻想を抱いて、老後のことなんて55歳の今までいっさい考えたことがなかった。そこんとこはは省みる必要はありそうです。

だから権利収入、不労所得と焦りだしたのですけどね・・・

もっとも、フリードマンの場合、年金制度だけでなく全ての社会保障はなくした方が良いと提案しています。

私はそうは思わないんですよね。社会保障制度のうち、健康保険と介護保険は必要と思います。病気も怪我も加齢もすべて自己責任とは主張しつつ、それでも少数の愚者・狂人が賢者に怪我をさせる今のこの世の中、医療保険は要るでしょう。

それから、障害者年金や地方自治体の生活保護制度も要りますね。社会保障制度のすべてを無くせばいいとは思いません。

余談ですがフリードマンさん、老後はサンフランシスコで過ごしてるんですね。歴史上の人物と感じていたのですが、バイオグラフィーには「2006年にサンフランシスコの自宅で没(享年94歳)」とあります。つい11年前までご健在だったようです。

経済学者って長生きするんですね。

*ポンジ  詐欺の一種。「自転車操業」に近いものである。「出資して下さい。そのお金を元手に資金運用して、利益を付けて返します。」などと言いながら、実際には運用を行わず、後から参加する別の出資者から新たに集めたお金を以前からの出資者に配当と偽って渡すというもの。詐欺師チャールズ・ポンジ (Charles Ponzi) の名に由来する。