2年働いて100ドルがめやす

2018年のきょうび、日系コミュニティで日本の年金が出ても、「私には関係ない話だ」と思う人はもういないでしょう。

特に昨年の平成29年8月1日に年金の受給資格期間が25年からぐっと短縮されて10年になってからは、日本の年金にまったく縁がない人を探し当てる方が難しくなりました。

10~15年前、サンフランシスコ領事館で「あなた、日本で25年働いてますか?」と尋問していた職員も、現在は窓口で見えなくなりました。

年金を受けられることは知っていても、「いったいいくら受けられるのか?」がわからないことには、年金請求にいたりませんよね?

いったいいくら?

まず2年がめやすとお考え下さい。

 え? 「昨年まぁこさんは、たとえひと月でも日本で働いていたことがある方は受給できる」って言ってなかった(?)、と覚えて下さってる方はありがと~! その通り。日本でたとえひと月でも働いたことがある方、もしくは国民年金保険料を支払っていたことがある方。どういった形であれ年金制度に1ヶ月でも加入していたのであれば、老齢年金は受けられます。

ですが「ある程度まとまった金額」を受けたいとなると2年くらい働いていたほうが好ましい、と言っておきます。

ではある程度まとまったお金って、いくらでしょう? 人によってその感覚は違うと思います。

日本円が1ドルがだいたい107円だった頃に私の事務所にみえた方の話です。 その方の受給資格が26ヶ月でした。2年と少し日本で職歴がある日本人でした。 受けられる年金の額は8万4千円でした(年間)。とすると、当時1ヶ月の受給額は65ドルの計算になります。

この方は月に65ドルならば受給の手続きはいちおう「やめておくこと」にしましたが、8年後に再度連絡を頂きました。為替が $1=77円 になったからです。 1ドル107円の時とは段違いです。 すぐに手続きに入りました。

日本の年金は年に6回・隔月で支給されますので、この方の1回の受給額は、$180ドルと「ある程度の金額」となりました。

かつ! 忘れてはならないのが過去に受けるはずであった年金の一時払いです。 この人は既に72歳になっていましたので、

8万4千2百円 x 12(年)*= 1,0101400 円 当時の為替レートで $13,122 (1万3千122ドル)を受け取りました。

*満60歳~65歳の間に支給される特別支給年金は、本人の年金のうち報酬比例部分のみ支給されますので、この5年間の支給額は満65歳以降の支給額より低くなります。

※ これから日本の年金を受け始めようという方で、日本・アメリカの両方の年金を1ペニーも減額されることなく、しかも非課税で受けたい方は、私まぁこまで(連絡先は右サイド)ご相談下さいませ。 これからあなたが受けとる日本の年金が「WEP減額対象の非該当」となる申請を、SSA(米国社会保障省)に対して行います。