ねんきん定期便はアメリカをはじめ海外にも届けてくれます

ねんきん定期便って、アメリカ在住の人には耳慣れない言葉かもしれませんね。

これは、旧社会保険庁が2009年4月から実施したもので、公的年金の保険料納付実績や将来受給できる年金額の見込み額など、年金に関わる個人情報を国民年金・厚生年金保険の被保険者に郵便で通知するものです。

日本に住所を置いて、また実家などにお願いしてこのねんきん定期便を日本国内で受け取っている人も少なくありませんが、一方、「聞いたこともない!」という人もけっこういます。

ついでに書いておくと、旧社会保険庁はこの年・2009年末をもって廃止されました。 2010年1月1日よりねんきん定期便を含む同庁の業務はすべて、日本年金機構が引き継いでいます。

 

ねんきん定期便の種類

ねんきん定期便には2種類あります。 1つは毎年おくられてくるハガキ形式のもの。

それと、被保険者の年齢が35歳、45歳、59歳などいわゆる「節目年齢」のときに封書でおくられてくるものですが、こちらは内容が詳細で以下が記載されています。

  1. 年金加入期間(加入月数、納付済月数等)
  2. 老齢年金の見込み額(50歳未満は加入実績に応じた見込み額、50歳以上は定期便作成時の加入制度に同じ条件で引き続き60歳まで加入したと仮定した将来の年金見込み額)
    • 「作成時」の加入制度によるので、例えば2013年10月以降の物価スライド特例水準解消等の理由により、前年の定期便より加入月数が増えているのに見込み額が減額となっているケースもあります。
    • 国民年金基金と厚生年金基金の加入実績は、この定期便には記載されません。 厚生年金基金加入者は、老齢厚生年金の見込み額に代行部分が反映されないため、実際の年金見込み額よりも低い額が記載されますから、「少ない!」と慌てないように。
  3. これまでの保険料納付額(被保険者負担分累計。なお事業主負担分については記載されない)
  4. 年金加入履歴(加入制度、事業所名、被保険者資格取得・喪失年月日等)
  5. 厚生年金保険のすべての期間の月ごとの標準報酬月額・標準賞与額保険料納付額
  6. 国民年金のすべての期間ごとの保険料納付状況(納付・未納・免除等)

「ねんきん定期便」の海外送付

ご注意

  • 「ねんきん定期便お申込みページ」は海外送付専用の窓口です。
    (逆に、日本国内への送付はやってないということ)
  • 「ねんきん定期便」の海外送付は、「ねんきん定期便お申込みページ」からの手続きとなる(電話では受付しない)。
  • 「ねんきん定期便」の海外送付は、「ねんきん定期便お申込みページ」からのお手続き1回につき1回限り。
  • 申込みから海外の指定住所へ「ねんきん定期便」が届くまでの流れは、こちら(PDF 968KB)
  • 申込みから「ねんきん定期便」が届くまで、3ヶ月程度かかります。 その方の年金記録の状況や各国の郵便事情によって3か月以上かかる場合もある。
  • 「ねんきん定期便」お申し込みに際しては基礎年金番号の入力が必須です。 日本年金機構のオフィシャルサイトでは基礎年金番号がわからない方のための機能がありますが、これにひっかかかないように! とくに70歳を過ぎてご自分の基礎年金番号がわからないという人は、私(まぁこ)までご連絡下さい。 過去の年金の遡及金額が2分の1~6分の1まで減額されます。 まず、65歳をすぎている方はねんきん定期便が使用しない方がいいですね。
  • 「ねんきん定期便お申込みページ」で「メールアドレス」を入力する欄があるが、だからと言ってメールで返信がでるわけではない。
  • 「ねんきん定期便お申込みページ」の入力内容に不備があった場合など「ねんきん定期便」を送付できないときは、その旨のエアメールが届きます。
※ これから日本の年金を受け始めようという方で、日本・アメリカの両方の年金を1ペニーも減額されることなく、しかも非課税で受けたい方は、私まぁこまで(連絡先は右サイド)ご相談下さいませ。 これからあなたが受けとる日本の年金が「WEP減額対象の非該当」となる申請を、SSA(米国社会保障省)に対して行います。